あべ愛子HISTORY
貧しい家庭で育つ
旧嬉野町で生まれ、父は農業を営み、叔母家族も同居。11人の大家族のなかで育つ。
生活は困窮し、学校で勉強するよりも、家の手伝いと、兄弟の子守りをさせられてきました。
上京して准看護師の道へ
貧しい家族を支えるために、中学卒業後、東京に住み込みで働き、仕送りをしました。
「これからは強く生きないと」と准看護師の資格をとるために民間病院で働きながら、専門学校に通いました。
中卒では賃金も低く、定時制高校へ。高校の先生から「勉強するのは今しかできない」と励まされ大学へ進学。
労働組合で活発な女性に
労働組合に入り、登山やスキーなど、組合仲間と楽しみました。
組合の団体交渉で、正月の休みがとれて、自分一人の力では無理なことも、力を合わせれば実現する事に感激しました。
夫の死をのりこえて
結婚して、夫に支えられながら正看護師の資格をとりました。15年連れ添った夫が、体調を崩し亡くなりました。
看護師として、自分と向き合い、人に寄り添うことで、悲しみを乗り越えて、定年まで病院で働きました。
定年退職後、嬉野へ戻る
「地域に貢献したい」と公民館役員もつとめ、お年寄りを集めて血圧測定や、健康体操などに取り組んでいます。
あべ愛子の略歴
♦ 1950年嬉野町大字吉田生まれ
♦ 吉田小・吉田中、東京都立大山高校、明治学院大学卒
♦ 看護師の免許を取り、東京大学医科学検収書附属病院、勤労者医療会みさと共立病院などで働く
♦ 定年退職後、嬉野市へ帰郷、ともなが介護院、デイサービスひなたで働く
♦ 趣味は山登り